部屋の入り口で物音が聞こえたんですよ。
クチュクチュとかシュッシュッとか…
馬鹿で鈍い方な俺でも何の音か判ります。
足が止まっている俺に
消え入りそうな声も聞こえてきました。
「…ゃん」とか「ぃぃ…」とか。
自分の心が冷える感じがすると同時に
冷静になってきました。
見舞いに行った時に「カッコいい男の人が入院してる」
なんて言ってたな…そいつだろうか? 87: :2011/07/18(水) 12:53:02 ID: 男の「いい?」小さな声が聞こえました。
「…………ぅん」
俺は心の中で「終わったな」そう呟きました。
意を決して足音をころしながら近くに行きます。
白いカーテンをサッと開けます。
「こんにちは。」俺は冷静に言い放ちます。
男が彼女の上に乗っかってます。
「な、なんだお前!」男が振り向いてわめき出します。
「病院で騒ぐなって言われなかったか?」
冷静に、そして男の首を掴みました。
彼女は呆然としてます。
「これ見舞いで持って来たんだけどさ、もういらねぇよな?」
彼女が好きなシュークリームが入った箱を目の前で揺らします。
前のはだけたパジャマを押さえながら震えてました。
「もう、二度と来ないから。連絡もするな。」
男の腹に拳を叩き込み、病室から出ます。
ナースステーションに寄り「これ、皆さんで食べて下さい」
カウンターの上に置いて帰りました。
88: :2011/07/18(水) 12:58:01 ID: ほほう、その後は?
89: :2011/07/18(水) 12:59:52 ID: つ④
92: :2011/07/18(水) 13:17:11 ID: 可哀想な男よのう。。
96: :20011/07/18(水) 14:21:53 ID: 不憫すぐる・・・
101: :2011/07/18(水) 16:38:03 ID: 鳥合ってるかな?続きです。
その日はなんの連絡もありません。
次の日、仕事から帰ると
「○○さんから連絡あったよ」とお袋から。
「あぁ、判ったよ」
おそらく退院して家から電話したのでしょう。
普段なら俺から掛けなおすんでしょうが、とてもそんな気にはなれません。
当然無視です。
彼女の性格を考えると俺が居るのが判れば
電話攻勢が始まる事は想像できました。
その日は友人の家に行き、夜遅くに帰りそのまま寝ました。
俺の都合で付き合わせた友人には悪いが。
次の日からは残業で仕事をこなし、
資格の勉強も会社でするようにしました。
予想通り、毎晩電話があったようです。
親は不審がっていましたが。
102: :2011/07/18(水) 16:39:50 ID: 支援
115: :2011/07/18(水) 17:23:24 ID: 日曜の朝、電話を自分で取ってしまったのが不覚。
「○○といいますが、(俺)さんはいらっしゃいますか?」
「……用は無いんだけど」
「話を聞いて!!」
「だから、なんの?」
「違うの、違うの!」
「俺の両親の前で話すか、お前の両親の前で話すかどっちかなら応じてやる」
とっさに言ってしまいました。
そう言えば諦めるだろうと思ったのもありますが。
「…判った、(俺)ちゃんの両親の前で話す。」
正直、予想外の展開です。でも、今更引くわけにも行きません。
両親に今夜彼女が来ることを伝え、話がある、とだけ言いました。
心なしか両親ウキウキしてるんですが…
119: :2011/07/18(水) 17:26:44 ID: てかてか
118: :2011/07/18(水) 17:26:28 ID: わくてか
120: :2011/07/18(水) 17:27:56 ID: 夜になって彼女が来ると
「あら~、○○ちゃんいらっしゃい。お久しぶりね。」
お袋は暢気なもんです。
「で、話って何?」お袋はもう、ウキウキです。
「………」彼女は俯いたまま一向に口を開きません
俺が口火を切りました。
「俺、こいつと別れるから」
はぁ?ぽかーん?え??なになに???なんなの????
親は俺の言ってる意味が理解出来てないようです。
「違う!違うの!」彼女が叫びます。
俺は両親に「ちと、見てて。いいって言うまで口出さないで」
「あの男はなんなの?」「入院してた人」
「そうじゃなくて、どこの誰って聞いてるんだけど」
「名前しか知らない、奥さん居るって言ってた」
「それって不倫って言うんだぜ?知ってる?」
「………」
「何であれ、別れるけどな」
「いや、別れない」
「浮気する奴、どう信じろと?無理無理」
「………」
お袋がちょっとだけ状況を理解したようです。
「浮気ってどうゆう事?」
「こいつ、この前入院してたんだ。見舞いに行ったら知らない男と関係してたんだよ。」
お袋絶句。そりゃそうだろ普通w
123: :2011/07/18(水) 17:30:27 ID: 「でも、好きなのは(俺)ちゃんなの、別れたくない。」
「あのさ…もし今子供が出来てたとしたら、誰の子よ?胸張って俺の子って言える?俺の親にお義父さん、お義母さんの孫ですって言えるのか!」
「たった1回じゃない!行為なんて私にとってスポーツみたいなものよ!」
おいおい、なんて事言いますかこの女。
125: :2011/07/18(水) 17:31:47 ID: ここでなんか判りませんが、お袋がキレました。
「出て行きなさい!!!!!!!!!!!!!」
親父がなんか微妙な顔してるし。
後で聞いた話だと、ちょっと前に親父の浮気疑惑があったそうな。
近所で有名な尻軽おばちゃんに目付けられてたらしい。
そのおばちゃんも彼女と似たような事言ってたそうです。
親父の性格考えると、ビビって逃げ回ってたと思うけど。
なんか妙に冷静になってる俺がこりゃ収集つかないなと思い、
彼女の家に電話し、来てもらう事にしました。
俺の行為は火に油を注ぐようなもんだとも考えましたが、
いっそ一気に燃え尽きたほうが消火も早いんじゃないかと。
127: :2011/07/18(水) 17:33:16 ID:
彼女の母親がやってきました。
流石に自分の娘が浮気なんかしてるの知ったら、
かわいそうだと思いそこには触れず別れる旨を告げました。
そこから更に加速です。
「娘を傷物にした!」「弄ばれた!」等騒ぎます。
彼女の母親は、俺と付き合うまで処○だと信じてたようです。
無い!ナイ!!ない!!!
付き合い始めた頃に人数聞いちゃってますから!
最初に関係した時もしっかり感じちゃってましたから!!
お袋がとどめの様に彼女の浮気を叩きつけるように言い放ちます。
彼女の母親はちょっと困惑気味。
彼女に確認してますよ。
「あんた(俺)さんが初めてじゃないの?」
「私は○人と経験あるのよ!」
…おい、俺が聞いてるより3人多いぞw
129 :2011/07/18(水) 17:34:39 ID: >>127
>おい、俺が聞いてるより3人多いぞ
すまんチョットワラタw
130: :2011/07/18(水) 17:35:19 ID: 彼女の母親の顔が真っ赤に。
「お邪魔しました!」
引きずる様に彼女を連れ帰りましたよ。
「とまあ、そんな訳だ、口挟んでいいよ。」
俺が言うと、
「ああ、判ったから…」親父が疲れた様に小声で。
他の皆さんに比べると、たいした修羅場でも無かった訳ですが。
親巻き込んでしまったのはちょっと後悔した。
以上、事実を元に書いたネタでした。
136: :2011/07/18(水) 18:42:14 ID: いつも思うんだが
>「違う!違うの!」
これ何なんだろうな
何に対して「違う」って言いたいんだろう
ともかく乙
137: :2011/07/18(水) 18:48:56 ID: 社交辞令ってやつですよ、そりゃ
138: :2011/07/18(水) 18:50:46 ID: >>137
フイタww
だがageんなカス
140: :2011/07/18(水) 18:52:42 ID:
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