471: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 03:12:32.02 ID:0RMLaqFy
かなり長いので苦手な方はスルーを。

田舎では未だに「地元の名士」という存在に絶大な権力があるんだね。
時代が変わって落ちぶれてしまっていたとしても。

省略するけど事情によりある田舎に引っ越した。
人口は少なくなかったと思うけど、誰がどこで何をしたか全て筒抜けで
新しくその土地に来た人には親切じゃないというか冷遇されているというか。



特に母に対しては染めていないけど巻き髪で関東出身というだけで水商売の女呼ばわり。
格好の噂話のネタだったようだけど、それもすぐに無くなった。

母は手始めに外からお嫁に来た若い人を中心に仲良くなり
その土地で言う「新しく来た人」を見方につけた。

さらには高齢で買い物や病院に行くのが難しい人に車を出して送迎したり
支払いとか高い棚の掃除とか耳が遠い人の代わりに電話に出たりといった
どうでもいい雑用も笑顔で引き受ける。

そうやって抜群のコミュ力とフットワークの軽さで
あっという間に地域に溶け込んでいった。

472: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 03:13:14.92 ID:0RMLaqFy
そんな中で冒頭の地元の名士。その息子(40代オッサン)は都会から地元に戻って以降は
無職らしく辺りをフラフラと出歩いては下校中の小学生女児を中心にしつこく絡んだり
触ってきたりが頻発するように。担任に訴えたりもしたけど状況は変わらず。
なるべく大人数で行動するなど子供なりに自衛するしか無かった。

そのうち私がロックオンされたのか。運悪く一人出歩いている所を後ろからこっそり車で
超低速度で近づいてきて。無理やり中に押し込まれそうになったけど必死に暴れて回避。
本当に怖いと声も出なくて家に帰ってからも膝がしばらくガクガク震えてたけれど。
なぜだか誰にも言ってはいけないと思った・・・のにそれはすぐにバレた。


その日のうちに目撃していたオバサンが家に怒鳴り込んで来たんだよね。
「○○さん(名士)の所怒らせたらどうなると思ってるんだ!」
「せっかく遊んでくれるってのにオマエは何様なんだ!!」
「ここにいられなくなってもいいのか!?」

イヤイヤイヤイヤ。いくら子供でも「遊んでくれる」なんて言葉
そのまま信じて騙される年齢ではない。

母は今で言う「ママ友」ネットワークで名士息子の所業については把握していたらしく。
オバサンの暴言で即全てを察知したらしい。まさに烈火の如くブチ切れ。

「てめぇはウチの娘が襲われてんの黙って見てたんかぁぁ~!!!」
「おめぇが何様なんじゃあ!とっとと出ていけぇぇぇ!!!」

オバサンを追い出した直後、怒りの阿修羅モードのまま母はどこかに出かけて行った。
町会長や同級生親、名士近所の住民などを集めての話し合いが行われたらしい。
・・・が全く話にならなかったようだ。

473: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 03:14:14.68 ID:0RMLaqFy
・あの○○さん(名士)のご子息ともあろうお方が犯罪まがいの事をする訳が無い。
・自分の子供のつもりで優しく接しているだけ。

あくまで古くからの住人達は名士息子の行いを悪とは認めない。
さらには同年代の女児を持つ親達の中には自分の子供の安全の為に
私がスケープゴートになればいいと思えるような発言をした人もいたらしい。

そこから母の行動力はマイナスに発動。遠い遠い親戚の伝をたどって議員レベルの人間から
「娘にこれ以上何かしてみろ!?」と名士に圧力。
以降、名士息子は私を見かけても目をそらして立ち去るようになった。

これで平和で穏やかな生活を取り戻してめでたしめでたし。


・・・では終わらなかった。

474: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 03:16:00.12 ID:0RMLaqFy
母は名士よりも怒らせてはいけない存在となり水商売の女呼ばわりされ見下されていた
ポジションから一気に下克上。手のひらを返したようにご機嫌取りをしたり
擦り寄ってくる住人達。このまま女帝に君臨するのかと思いきや。全てを見捨てた。

名士息子への圧力が有効なのは私限定ようで。他の女児への所業は相変わらず。
「今度はウチの子が狙われてるみたいなの!」→シラネ。
「明日病院の検査の日なんだけど足が痛くて」→シラネ。
「そろそろ食料が尽きそうなの」→シラネ。
「どうなってもいいっていうの!?」→かまわん。

そのすぐ後が学校の年度の切り替わりだった事もあり即お引越し。

「我々を見捨てるのか」と泣き落としで縋られたらしいけど。
「あたしがここに来る前の状態に戻るだけでしょ?
よそ者がいなくなって清々して良かったじゃない。」とバッサリ。


昔の松坂慶子に似ておっとりした性格の母が怒り狂う姿は恐ろしかったけど
私には「もう大丈夫だからね」と微笑むだけで
あの場所にいる間、一度も弱音も愚痴も口にしなかった。

今になって考えるとあんまりマメな性格じゃない母が住人達に尽くしていたのは
私がそこで余所者扱いやいじめに遭わない為だったんだと思う。
母は強し。一生敵わないな。

※当時の同級生一家に偶然再会して聞いた話と自分の記憶をもとにフェイクも混ぜて
書いているので矛盾点もあるかも。ネタ認定でかまいません。 おわり。

475: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 03:50:26.17 ID:zyxjYOaM
いいお母さんだ

477: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 08:12:16.72 ID:yi7dBH3N
名刺の息子名士の家はどうなったかね そんな地域過疎化してると思うんだけど

478: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 09:15:09.24 ID:NT0HSHOc
関西のド田舎出身だけど、いわゆる地方名士やその身内がそんなにあからさまに
ひどい態度とるとか聞いたことないわ。
むしろ世間様の目を気にして、うっかりしたこと言わないようにしてるような気がするが?

496: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 15:02:37.12 ID:LAPPlD0w
>>478
お前は、一度、神戸市の田舎に住んでみれ
恐ろしさが身に染みてわかるぞ

479: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 09:31:28.59 ID:i7TQDuWX
>>478
世の中には478が聞いたことのない話のほうが多いと思わんかね

480: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 10:12:50.25 ID:edC4q4vK
>>479
ほんまそれ!
奈良出身の友達が小学生の頃、地主の子に虐められたのに
親に相談したら反対に一緒に謝りに行かされたって言ってたなあ。

481: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 10:26:58.68 ID:vEDCWvAE
当の名士は控えめでも周囲が勝手に気を使って騒ぐというか、
「名士側にいる私」という立場を自己認証して悦に入っているというか、
とにかく、当人のあずかり知らないところで波風が立っているケースもあるね。

また、当人は紳士淑女でも一族に1人くらい変なのがいるのも珍しくはないだろう。

482: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 10:46:35.21 ID:Ka8VtxFx
>>471
話し合いで1人も味方になる人がいなかったのか、
味方をしてくれた人も見捨てたのか、と
父親はいないんだっけ?
というのが気になった

484: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 11:44:32.42 ID:93+n9zK1
田舎の名士というのは元庄屋・名主という場合があって、
その階層は鎌倉、室町、戦国と代々その土地の領主だったりすることもある。
いまだにそんな関係が残っているのかも?

485: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 11:52:08.53 ID:h2vOB3gb
>>484
うちの爺さんは地元に帰ると親方様と呼ばれていた
代々の名主で村長の家の長男なので
しかし先祖が自由民権運動にはまってそれ以来金はない

486: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 12:00:08.95 ID:foeOisgN
お館さま だったりして

487: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 12:08:21.70 ID:QxGD6XhS
>>486
多分それ

493: 471です 2014/11/14(金) 14:21:59.27 ID:0RMLaqFy
さっき最初とは別の所にレスを入れてしまったみたい。重複してたらすみません。


それまでの生活を維持する事が難しくなり引っ越しました。
父の事についてはそれで察してほしい。

確かにいつの時代だよ!?って話ですよね。10年以上前の事ではありますが
少しは状況変わって・・・いればいいんだけど。

名士息子は都会での結婚生活に失敗して戻ってきたらしい。
知的な障害と健常との境目でどうにかギリギリセーフという判定の人だったみたい。

行動についてもスカート履いてる子に「体育座りしてみて」とか
「もうブラしてるの?」って背中に手を入れてきたりとか軽い冗談みたいなノリでね。
される側にしてみれば吐き気がするほど気持ち悪くても法的に見たら黒と判断するには微妙。

そんな状況だから名士息子には同情的で深刻な事態と考える人自体少なかったようで。
私の件についても自意識過剰だと非難されたらしい。
車に押し込まれ未遂の時の名士息子は目つきがいつもと違ってたし「乗りなよ」と
声をかけてきた時は片手をズボンに突っ込んでたし。自意識過剰では無かったと信じたい。

名士本人は穏やかで人のいいおじいちゃんという印象でたまたま出くわした時には
「息子がしつこくてごめんね。ちゃんと叱っておいたからね」と。いい人に見えたよ。

だったら圧力は必要無かったんでは!?いいえ。真の敵は住民達。
まとめて制圧するには名士よりも上の力でねじ伏せるしか無かった・・・のだと思う。

494: おさかなくわえた名無しさん 2014/11/14(金) 14:22:45.34 ID:0RMLaqFy
私達が出て行った事に対して誰が悪いか責任の擦り付け合いだったらしい。
いまだに母に戻って来てほしい、私が騒いで大事にさえしなければ、そう思ってる人も
いるみたい。騒いだのは怒鳴り込んできたオバサンだってば。すっげぇ理不尽。

一人で寂しいと泣く老人の愚痴に何時間も付き合って一緒に農作業したりとか
昭和のヤンキーかよ!?って見た目の子達も母には心開いて挨拶してたし。
誰にでも優しかった母を鬼に変えてしまったのはオマエラだろと言いたい。
余所者は余所者だったんだよね。最初っから。

名士の家は長男家族が同居しているみたい。大きな家だから名士息子もまだいるけれど
持病の悪化とやらで以前ほど頻繁には姿を現さないんだって。年齢も50過ぎのはずだし。
たまに外出して女児と接触を図ろうとしても子供には地位とか家柄とか関係ないからね。
「この少女好きが!」「氏ね!」って撃退しているようだよ。今の子は強いね。
個別に返信できなくてすまないがレスくれた人ありがとう。

引用元:今まで生きてきて凄く衝撃的だった体験 122度目©2ch.net





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